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「高脂質」がアメリカ健康食品のニュートレンド!

2018年9月13日-9月15日、アメリカのメリーランド州・ボルチモアにて「Natural Products Expo EAST」が開催された。食品や化粧品、サプリメントを中心にオーガニック・ナチュラル志向・健康志向の商材を取り扱った大規模な展示会で、海外からの出店も多く欧米の新しいヘルストレンドをいち早くキャッチできる。

今回注目されたニュートレンドの一つがどうやら「Fat(=脂質、脂肪分)」らしい。

脂肪分や脂質というとどうしてもギトギトのフライドポテトやクリームたっぷりのケーキなど健康の大敵というイメージがあるが、なぜ健康業界で高脂質食品が注目されているのだろうか?

高脂質商品関連で出店した企業の一つがニューヨークに拠点を構える「Lavva」。同社が手がけるピリナッツ由来の乳製品不使用の植物性ヨーグルトは、植物由来にも関わらず飽和脂肪分を13gも含有している高脂質が特徴(他社のアーモンド由来の植物性ヨーグルトは飽和脂肪分1g)。

この高脂質トレンドのきっかけを作った背景には「ケトジェニックダイエット」の流行がある。

ケトジェニックダイエットとは

日本ではケトン体ダイエットの名前で知られているが、基本ルールは糖質制限と同じで、炭水化物や砂糖などの糖質をカットしながら「高タンパク・低炭水化物・高脂質」な食事を心がけること。高脂質というと誤解を招くかもしれないが、マーガリンに含まれるトランス脂肪酸やジャンクフードなど悪質な脂肪分を摂取するのではなく、良質な脂肪分を適度に摂取することを目標にしている。

良質な脂肪分とは、肉や魚はもちろんアボカドやナッツの高脂肪食品、ココナッツオイルやオリーブオイルなどの植物性オイル、チーズやバターなどの乳加工品といった食品のことで、通常エネルギー源となる糖質を大幅にカットするのでエネルギー源の代替として多めに脂質を摂取するのがケトジェニックダイエットの特徴。

FAt商品の例

ケト対応スナックを展開する「FAT SNAX」のクッキーは、20gにつき脂質を8g、炭水化物を2g含有する低炭水化物・高脂肪のもの。また同社のケト対応グリーンティーは、抹茶パウダーにココナッツとヤシ果実由来のオイルを配合して12gにつき4gもの脂質を配合している。日本人にとっては低カロリー・低脂質の象徴とも言えるお茶が高脂質になっているのが面白い。

またカリフォルニア発のケト食品ベンチャー「Dang Foods」は、ケト向け栄養補助食品「FAT BAR」をクラウドファンディングサービスIndiegogoで公開し、2018年8月15日付で31,965ドル(日本円で約358万円)もの資金調達に成功した。FAT BARは40gにつき脂質16g、タンパク質12g、炭水化物4gと、三種類の栄養素がケトダイエットに理想的な栄養バランスで含有されている。300万越えという数字からも、出資者からの高脂質食品への関心が高く大きな注目を集めていることがわかる。

学生の頃に、低炭水化物・高タンパク質・油抜きがルールのリセットダイエットを試みたことがある。確か当時1週間で3-4キロほどサクッと体重が落ちた記憶があるが、油を大幅にカットするため便秘になってしまった。体質もあるだろうが、体重は落ちつつもスッキリしない感じが強かったのでそれからダイエットで油抜きをするのは止めた。

日本では糖質制限がダイエット市場を席巻しているのでケトダイエットはイマイチ話題にならなかったが、アメリカでの脂質ブームを受けて高脂質食品が店頭に並ぶ日は遠くないかも。

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