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アメリカの飲食店で差別はあるのか?自身の体験談も。

前回の記事ではアメリカの口コミサイト『Yelp』が、不当差別禁止法への理解を深めるために開始したOpen-to-Allキャンペーンを紹介した。

ケーキショップの店主が宗教的な理由から同性愛カップルのウエディングケーキ製作を拒否したことから始まった訴訟事例を記事内で挙げているが、訴訟問題や警察沙汰になるような差別行為がアメリカで日常的に起こっているわけではない。私自身、アメリカに三年間住んでいて飲食店で差別された経験はないが、一つだけグレーゾーンのような対応に出くわしたことは一度だけあった。

ニューヨークにある某レストランに日本人の友人と訪れた時のこと。そのレストランはヒップな雰囲気でカジュアルに美味しいブランチが頂ける人気店で、まあニューヨークのダウンタウンによくあるトレンディなレストランという感じ。口コミサイトでの評価も高く地元客と観光客で常に賑わっているので私が訪問した日も例外ではなかった。

私と友人は奥のスペースに通されたのだが、ふと周囲を見るとそのスペースにアジア人が集中しているのが気になった。手前のスペースに空席があるにも関わらず奥のスペースに配席されたのであれば意図的なのは明白だが、その日は満席状態で他に空席もなかったし偶然アジア人がそのスペースに集中してしまったと考えるのが妥当かもしれない。しかしマイノリティーの立場からするとこのような些細なことにも懐疑的になってしまうのだ。

このマイノリティーの懐疑心って結構厄介なので、サービスで何か気になる点があるとすぐに差別に結びつけてしまいがちだけど明らかに顧客側に非がある場合もある。三つ星レストランにダメージジーンズで入店しようとしたら流石に丁重にお断りされるだろうが、ドレスコードは設けていないもののロマンチックな雰囲気のレストランにビーチサンダルで行けば配席に影響するだろうし、店員の態度も変わってくるかもしれない。実際これはアメリカに限らず日本でもあることで、”見栄えの良い客”は手前やテラス席など人目につきやすい席に配置されるケースはよくある。西麻布らへんにある派手な店なんかはモデルの卵みたいな子達にギャラ払ってサクラ客やらせてたりするし。

あとは日本人観光客が気をつけたいのはチップ。観光客はチップ少ない傾向にあるから適当なサービスするウエイターも結構いる。サービスも特別秀でてるわけでもないし…とケチるのはご法度なので、よっぽど劣悪なサービスじゃない限りは18-20%置いていくのが服装や行儀作法と同様にマナーの一つ。

差別か否かのボーダーラインって結構難しい。明らさまな差別発言や対応は論外だけど、人種なり性的指向なりマイノリティーの立場にある人って敏感な人も多いから、店員の何気ない行動や言動が顧客の差別意識を生んでしまうかもしれない。顧客としては必要以上に過敏になる必要はないし、服装然りチップ然りTPOを意識して、店員の態度が必ずしも差別的な要素に起因するものではないことを理解しておけばいいんじゃないでしょうか。

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